家の売却代金はいつ手元に入るのか?タイミングと注意点について解説

家の売却代金はいつ手元に入るのか?タイミングと注意点について解説

この記事のハイライト
●家の売却代金が手元に入るタイミングは2回
●売却代金の残金を受け取るのは契約を締結してから1か月~3か月あとになる
●売主が支払う費用もあるため事前に把握して残しておく

家を売却するにあたって、資金計画を立てるために、いつ売却代金が手元に入るのかを知っておきたいものではないでしょうか。
売却の流れを確認しながら、家の売却代金を受け取るタイミングを把握しておきましょう。
そこで今回は、家の売却代金を受け取るタイミングや、入金されるまでの期間、売却代金を受け取る際に知っておくべき注意点について解説します。
神戸市北区、須磨区でマイホームの売却をご検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。

家の売却代金はいつ手元に入るのか?受け取れるタイミング

家の売却代金はいつ手元に入るのか?受け取れるタイミング

まずは、不動産売却の一連の流れを確認したうえで、家の売却代金を受け取るタイミングについて解説します。

不動産売却の一連の流れ

家を売却する際は、以下のような流れで進めていきます。

  • ●不動産会社に売却の相談をする
  • ●不動産の査定を依頼する
  • ●不動産会社と媒介契約を結ぶ
  • ●売却活動をおこなう
  • ●売買契約を締結する
  • ●決済・引き渡し

家の売却代金は、上記の流れのなかで2回に分けて受け取るのが一般的です。

家の売却代金を受け取るタイミングはいつ?

家の売却代金が支払われるのは、下記のタイミングです。

  • ●売買契約を締結するとき
  • ●家を引渡すとき

上記の内容について、具体的に解説します。
売買契約を締結するとき
売買契約を締結するときには、「手付金」が売却代金の一部として支払われます。
手付金には、売買契約が成立したことを証明する意味合いと、解約手付の役割があります。
手付金を受け取るタイミングは、売主・買主の当事者と宅地建物取引士が立会い、実際に売買契約を締結したあとです。
手付金の金額は、売買価格の約5%~10%が相場です。
たとえば、売買価格が2,000万円の契約であれば、100万円~200万円が支払われます。
手付金は、現金で受け取るのがポイントです。
家を引渡すとき
2回目のタイミングは、家を引渡すときです。
このときには、売却代金から手付金を差し引いた残り全額を受け取ります。
手付金は現金で受け取りますが、売却代金の残金は指定した銀行口座に振り込まれるのが一般的です。
銀行の当日入金は14時までに振り込まれた分であるため、14時までに決済されるのが基本です。
口座に残金全額が振り込まれたことを確認したうえで、家を引渡します。

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家の売却代金はいつ手元に入るのか?入金までの期間

家の売却代金はいつ手元に入るのか?入金までの期間

売却代金が手元に入るタイミングについて前章で解説しましたが、実際に家を売り出してからどれくらいの期間を要するのかを把握しておくと、資金計画が立てやすいですよね。
そこで次に、売却代金がいつ手元に入るのか、入金されるまでの期間について解説します。

売買契約の締結までにかかる期間

売却代金を受け取る1回目のタイミングは、売買契約を締結するときです。
それまでにどれくらいの期間がかかるのかは、物件の状況や立地条件などによる売却のしやすさが影響します。
まず、査定を依頼して売却活動が始まるまでに、2週間~1か月ほどかかります。
実際に売却活動が始まってから買主が見つかって売買契約の締結までは、1か月~3か月ほどかかるのが一般的です。
人気エリアにあり、物件の状態が良ければ、売り出してからすぐに内見希望者が多く入り、売り出してから1か月で買主が決まる可能性もあります。
反対に、需要が低いエリアや築年数が古い物件など売却しにくい場合は、3か月ほど、場合によってはそれ以上かかることも少なくありません。
早く成約に繋げたい場合は、適切な販売価格を設定することと、内見準備をしっかりとおこない、類似物件より印象を良くすることが大切です。

売買契約の締結から引渡しまでにかかる期間

売買契約を締結するときに手付金を受け取り、売却代金の残金が支払われる引渡しまでには、ある程度時間を要します。
売買契約の締結後、1か月~3か月後に残金を受け取るのが一般的です。
なぜこのような期間を要するのかというと、売買契約の締結後、買主の住宅ローンの本審査がおこなわれるためです。
そのほか、登記関係の書類の準備や、売主は引っ越しをおこないます。

繁忙期は手続きに時間がかかることもある

不動産売買の繁忙期は、4月の進学や転勤に向けて人の移動が増える1月~3月です。
この時期は、住み替えなどで物件を探す方が増えるため、そのほかの時期より手続きに時間がかかる可能性があります。
スムーズに手続きしたい方は、繁忙期を外して売却するのも方法の1つです。
しかし、繁忙期は需要が増え、内見者数もアップします。
成約件数もほかの時期に比べて大幅に増えるため、売却しやすい時期だといえます。
したがって、いつ売却代金を受け取りたいのか売却のスケジュールをしっかりと立て、前年の12月頃から売却の準備を始めて、早期売却を目指すのがおすすめです。

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家の売却代金はいつ手元に入るのか?知っておくべき注意点

家の売却代金はいつ手元に入るのか?知っておくべき注意点

家の売却代金がいつ手元に入るのかも大切ですが、売却代金を受け取るにあたって注意すべき点がいくつかあります。
そこで最後に、家の売却代金に関して知っておくべき注意点について解説します。

注意点1:手付金の役割を理解しておく

手付金は、契約を解除する権利を双方に与えるためのお金です。
売買契約が解除になるケースとして、以下のようなことが挙げられます。
買主の事情
買主の個人的な事情で契約が解除されることもあります。
この場合、買主は支払った手付金を放棄することで、契約をキャンセルできます。
住宅ローン特約
売買契約のなかに、住宅ローン特約をつけるのが一般的です。
住宅ローン特約とは、買主が住宅ローンの審査にとおらなかった場合に、契約を解除できる特約です。
この特約がついており、買主が融資を受けられなかった場合、売主は手付金を返還しなければなりません。
売主側からの契約解除
売主側から契約を解除する場合は、受け取った手付金を返還し、さらに同額を買主に支払わなければなりません。
つまり、手付金を倍にして返すことになります。
なお、手付金の解除については、「契約の相手方が履行に着手するまで」という期限を決めるケースがほとんどです。
場合によっては、違約金が発生する可能性もあるため、しっかり確認しておきましょう。

注意点2:決済方法を決めておく

売主と買主が交渉し、銀行振り込みや現金での手渡しなど決済方法について決めることが可能です。
たとえば、現金で受け取ることを決めていたにも関わらず、決済の当日に買主が現金を準備できなかったり、当日振り込みの期限である14時までに手続きできなかったりすると、手続きが進みません。
したがって、間違いなく決済日に受け取れる方法をあらかじめ決めておくことが大切です。

注意点3:売主が支払う費用を把握しておく

家を売却すると多額の資金が手元に入りますが、売主が支払うお金もあります。
家を売却する際には、印紙税や仲介手数料、抵当権抹消費用といった諸費用がかかることを頭に入れておかないと、思わぬ出費に慌てることになりかねません。
また、家の売却によって利益を得ると、翌年に所得税と住民税が課されます。
したがって、売却代金を受け取ったあとも、いつどのようなお金が必要なのかを把握しておくことが大切です。

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まとめ

家の売却代金が支払われるタイミングは、売買契約を締結するときと、家を引渡すときの2回です。
いつ手元に入るのかは、物件の状況や買主のローンの審査状況、売却する時期など、さまざまな要因によって異なりますが、売買契約の締結後1か月~3か月で残金を受け取るのが一般的です。
とくに手付金は契約解除の際に返還しなければならないお金であるため、すぐに使わず手元に残しておくことをおすすめします。
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