空き家解体に補助金制度は使える?補助金の種類と金額を解説

空き家解体に補助金制度は使える?補助金の種類と金額を解説

この記事のハイライト
●空き家の解体費用は自治体の補助金で一部支援が可能で、国の交付金を活用し、地域ごとに独自制度が設けられている
●補助金の上限は50万円〜100万円前後が中心で、長期間使われていない老朽化空き家が対象など条件は自治体により異なる
●制度を活用するには、空き家の状態を確認し、事前に自治体へ相談することが大切

老朽化した空き家を解体したいと思っても、費用の負担が大きく、なかなか踏み切れない方も多いのではないでしょうか。
実は、自治体によっては「空き家解体に使える補助金制度」が設けられており、条件を満たせば費用の一部を支援してもらえます。
この記事では、神戸市北区や須磨区で空き家の解体をご検討中の方に向けて、空き家解体に補助金が使えるケースや、一般的な補助金の種類、金額や条件を解説します。

空き家の解体に補助金は使える?

空き家の解体に補助金は使える?

空き家の解体にはまとまった費用がかかるため、「補助金が使えるのか」は多くの方にとって気になるポイントではないでしょうか。
結論として、国や自治体の制度を通じて空き家解体の補助金を受けることは可能です。
ただし、全国共通の制度はなく、実際に補助金を交付しているのは各自治体です。
そのため、まずはお住まいの地域でどのような補助制度があるかを確認することが第一歩になります。
なお、国が個人に直接「空き家解体費用」を支給する制度はありません。
国土交通省や総務省が自治体へ「空き家対策推進交付金」などを配分し、自治体がその資金を活用して独自の補助金制度を設けているという仕組みです。
補助金の内容や上限金額、対象条件は地域によって異なるため、詳細は各自治体の窓口や公式サイトで確認しましょう。

補助金制度の目的

補助金の根本的な目的は、「放置空き家による地域への悪影響を防ぐこと」です。
倒壊リスクのある建物を取り壊すことで、近隣住民の安全を守り、土地の再活用を促進する狙いがあります。
また、地域の美観向上や住宅地の活性化にもつながることから、多くの自治体で制度が拡充されています。

補助金を受けられるケース

補助対象となるのは、主に長期間居住実態のない空き家です。
たとえば次のようなケースが該当します。

  • ●1年以上誰も住んでいない住宅
  • ●倒壊や屋根崩落の危険がある建物
  • ●防災・衛生・景観上、問題があると認められるもの

一方で、物置や車庫、使用実態がある住宅などは対象外となる場合があります。
また、所有者全員の同意が必要なため、相続で共有名義となっている場合は注意が必要です。

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空き家解体で活用できる補助金の種類

空き家解体で活用できる補助金の種類

空き家解体の補助金と一口に言っても、自治体によって制度の種類や内容はさまざまです。
続いては、全国の自治体で比較的多く採用されている代表的な補助金制度を3つご紹介します。
それぞれの目的や支給条件を理解しておくことで、より有利に制度を活用できます。

老朽危険家屋解体撤去補助金

最も一般的なのが、「老朽危険家屋解体撤去補助金」です。
これは、老朽化によって倒壊の恐れがある空き家を解体する際に、費用の一部を助成する制度です。
人が住んでいない古い住宅は換気や手入れが行われず、劣化が進みやすいため、近隣に危険を及ぼす可能性があります。
こうした建物を対象に、自治体が現地調査を実施し、老朽危険家屋と判断した場合に補助金が交付されます。
支給額は自治体によって異なりますが、おおむね解体費用の1/5〜1/2程度、上限額は50万円〜100万円前後が一般的です。
一部の自治体では、申請者の所得制限や固定資産税の滞納がないことなど、追加条件が設けられていることもあります。
申請には現地確認や見積書の提出が必要になるため、まずは空き家の所在地を管轄する自治体に相談することが重要です。

建て替え建設費補助金

次に紹介するのは、「建て替え建設費補助金」です。
この制度は、老朽化や耐震性の問題がある住宅を取り壊し、新たに住宅を建て替える場合に適用されます。
解体費用のほか、建築費用の一部を支援してもらえるのが特徴で、地域の再生や定住促進が目的です。
たとえば、若年世帯や子育て世帯など、地域への定住を希望する方を対象に補助を行うケースもあります。
ただし、支給額や対象条件は自治体によって大きく異なり、「新築後に一定期間居住すること」などの要件を設けている場合もあるため、事前に確認しておきましょう。

都市景観形成地域老朽空き家解体事業補助金

3つ目は、「都市景観形成地域老朽空き家解体事業補助金」です。
この制度は、街並みの美観や防災性を維持する目的で交付される補助金で、特定の都市景観形成地域に指定されたエリア内の空き家が対象となります。
解体費用の一部(おおむね1/5〜1/2)を助成してもらえる点は他制度と同様ですが、解体後の土地利用についても条件が設けられているのが特徴です。
たとえば、「景観基準に沿った建物を建てること」や「一定期間更地のまま放置しないこと」などが求められます。
都市部では景観維持の観点からこうした補助金が積極的に導入されており、地域によっては「防災重点地域除却補助金」など異なる名称で運用されていることもあります。

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空き家解体で使える補助金の金額と条件

空き家解体で使える補助金の金額と条件

空き家の解体に関する補助金制度は、自治体ごとに金額や条件が異なります。
補助金を上手に活用すれば負担を軽減できますが、あくまで「解体費用の一部を支援する制度」である点を理解しておくことが大切です。
最後に、一般的な金額の目安と主な条件を詳しく見ていきましょう。

上限額の目安は50万円〜100万円前後

多くの自治体では、補助金の上限額を50万円〜100万円程度に設定しています。
補助率は工事費の2分の1前後が一般的で、自己負担は必ず発生します。
中には、倒壊の危険が特に高い建物や防災重点区域内の空き家について、上限を200万円程度まで拡大している自治体もあります。
支給の流れとしては、工事完了後に実績報告を提出し、審査を経て精算払いで支給されるのが一般的です。
交付決定前に着工してしまうと補助対象外となるため、必ず事前申請が必要です。

主な支給条件と注意点

空き家解体補助金には、自治体ごとに細かな条件が設けられています。
一般的な条件は次のとおりです。

  • ●築年数・使用状況:築20年以上、または1年以上使用実績のない建物が対象となるケースが多い
  • ●所有者の条件:登記上の所有者、または相続人であること、税金(固定資産税など)の滞納がないことが原則
  • ●建物の状態:倒壊や屋根崩落などの危険性があり、防災・景観上問題があると認められた建物

これらの条件を満たしていても、現地調査で「まだ使用可能」と判断される場合は対象外になることもあります。
また、申請者本人が所有していない名義の建物(たとえば共有名義や登記未変更の空き家)は、事前に登記手続きを行う必要があります。

「古い家の解体」も対象になる?

築年数が古い住宅でも、空き家として長期間放置されている場合は補助対象になる可能性があります。
一方で、居住中の家を建て替えるために解体する場合は対象外です。
たとえば、下記のような場合です。

  • ●長年空き家になっており、誰も住んでいない住宅:対象になり得る
  • ●現在居住中で、建て替え目的の解体:原則対象外

つまり、「古い家=対象」とは限らず、実際に使用実態があるかどうかが補助金の可否を分ける重要なポイントです。
制度によっては「1年以上未使用であること」「電気・水道の使用履歴がないこと」を確認されるケースもあります。

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まとめ

空き家の解体費用は高額になりがちですが、自治体の補助金を活用すれば負担を大きく減らすことができます。
制度の目的や条件を理解し、適切なタイミングで申請すれば、スムーズに解体を進めることが可能です。
不動産会社としても、地域の補助金制度を活用した安全で安心な空き家対策をサポートしています。
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